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祭り レポート


女性性の世紀へ向けて 〜いのちを紡ぐ女たちからのメッセージ〜


 10:00am ウィメンズ・ティピ(ウィメンズテント)に、おんなたちが集まってきた。
サークルの中央には火が焚かれ、煙の香りのなか、ゆったりとした空間が生まれる。

 午前の井戸端会議。あちこちからこのまつりにやってきた女性たちが、まずは「外から見た日本」をテーマに話し出すことから始まった。
 韓国の慰安婦問題。いまが「男性性の世紀」なのだとすると、戦争はその最も象徴的な ものかもしれない。例えば韓国には徴兵制度があるが、そのなかでは、入ってきた男性に 性経験がない場合、買春で性行為をすることを強制されるのだという。それができないと 「男ではない」。そこには、行為の相手としての女性に対するリスペクトはかけらも感じ られない。
 そう、「リスペクト」は、信頼し合える人間関係のなかで不可欠な要素だ。「男女平等」 は可能か、みたいな話がいまだにされることがあるけど、人間同士が対等なのは当然のこ とのはず。それが実現されないおかしさ、女性がリスペクトされてない状況って何なのか、 そろそろそこに手を付ける時期に来ているんじゃないかと思う。
「どうして、しっかりした女性としっかりした男性っていう組み合わせはうまくいかない のかな」 「女性は愛国婦人会にもなりうるし、そうじゃない方向にも向かうことができる」 「大地からエネルギーを得ている女性は、自分の足でほんとうは立てる」 おんなたちのなかから、水を十分にため込んだ木の根がその水分を放出していくように、 思いがことばとなって溢れだし、いつまでもつきなかった。

午後からはおんなの身体の話。ビデオを見ながらの自然分娩体験談に、ティピいっぱいに 集まったおんなやこども、そしておとこたちが、食い入るように画面をのぞき込んでいた。
それは、よく学校で見せられた「出産ビデオ」とは全然違うもので、グロテスクなイメー ジというのは全くなかった。
確かに痛いし苦しそうなのに、悲惨には見えない。
そばには助産婦さんがついていてくれて、あくまで妊婦が楽なようにサポートしてくれる。 こどもたちは出産の瞬間を待ち、おとこたちは庭でさかなを焼いて待っている! なんて楽しい出産! もちろん、自然分娩がすべてではない。現代を生きるおんなたちにとって、自然分娩はと きに無謀でハイリスクな方法となってしまう。
だけど、どうすれば女性が安心して子どもを産めるのか、産む女性の立場に立った助産婦 のみなさんのお話のなかにその答えがいくらかでもあるような気がして、お産に対する見 方が自然とポジティブになっていったひとときだった。

最後は、女性にとって身近なナプキンの話。
これに先だって、ウィメンズ・ティピでは布ナプキン製作ワークショップが行われていた こともあり、若い世代の女性も多く集まって、角張さんのつきることない話に耳を傾けた。
つい何年か前まで、布のナプキンは、ほとんどのおんなたちにとって想像のつかないもの になってしまっていた。でもナワ・プラサードのようにそれを紹介してくれるお店があり、 角張さんのように身を削って!?布ナプキンを広めることに尽力するひとがいて、そして 何よりおんなたちが自分の感覚に向き合ったからこそ、布ナプキンはじわじわと拡がって きている。
そう、布ナプキンはとにかく気持ちがいい。一度使えば、その使い心地が忘れられない。 そしてゴミが出ない。「汚物入れ」なんてヒドいネーミングのハコだっていらないのだ。 使ったナプキンを自分の手で洗う。最初はびっくり。でも、なんだか楽しくなってくる。 自分の世話を自分がちゃんとできている感覚。自分が自分を認めるってこういうことなの かな。生理が嫌なものではなくなってくる。

思い返せば、今までなんてコワイものをあんな敏感なところに長時間くっつけていたのだ ろう、って言いたくなる。
こんなふうにして、ほんとうに見近なところから、いろんなことが変わっていく。見方が 変わると、意外なほど簡単に変わることができるから不思議だ。
それはつまるところ、静かな、でも大きな大きなムーブメント。

ウィメンズ・ティピの安心できる雰囲気。お互いに認めあい、自分を認められること。そ して思いを共有し、伝えていくこと。
いまおんなたちがこんなふうに変わっていくことが、次の新たな価値観をつくり、新たな 世界を生み出すちからになっていく。そのことがとても力強く、嬉しく感じた。



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